察しが悪いふり


 

2歳のお子さんの話です。

 

2歳になる時点で発話は単語が幾つかあるくらい。

大人の言うことはだいぶ分かっているようで、

 

「○○する?」

「○○いる?」

 

などの問いかけには、うなずいたり、

首を振ったりで答えます。

 

自分の要求は「あー!」などの発声と

指差しで伝えていました。

 

お母さんは

「どうしたら言葉が出るようになるんだろう?」と。

 

しばらく見ていたら、

「あー!」や指差しで

お母さんには全部通じるので、

言葉を使う必要がないんです!

「あー!」と言って指をさせばお母さんが

ジュースを取ってくれるのです!!

 

「ちょっと言葉が出るのを待ってみましょう」、と言って、

次に「あー!」で要求した時

ジュースが欲しいのはわかっていたのですが、

わざと「お茶がいるの?ジュース?」と聞いてみました。

そうすると「ス!」(ジュースのス)と答えられたので、

ジュースを渡しました。

 

常にこんな感じでやってもらうと

あっという間に・・・

絵本を読んで欲しい時は「(読ん)で!」

 

何かが欲しい時は「(ちょう)だい!」

もう一回して欲しい時は「(もういっ)かい!」

と言葉の最後の方を言うようになりました。

 

言葉がもう少しで出そう、というような時は

本当はいつもより察しが良いというくらいだけど、

ちょっととぼけて”察しが悪いふり”をしてみてください。