ABA [応用行動分析学]とは
人や動物の行動(何をして、何をいうかのか)を理解し、説明し、描写し、予測するということに着目をおいた科学です。
*ABA=Applied Behavior Analysis [応用行動分析学]
応用行動分析学とは
個人や社会的な問題を解決する為の行動の原理を研究する学問であり、科学的に証明された行動の原理に基づいて、環境を系統的に操作しつつ、適切な行動を強化しながら習得、維持、般化させ、不適切な行動の減少や除去をはかるものです。
「行動療法」や「行動変容法」とも呼ばれ、環境を操作したり、良い結果(強化)を与えたりしながら望ましい行動に修正または形成していく技法です。
言語/コミュニケーション、社会性、遊び、コンプライアンス、身辺自立、協調性などのスキルの向上また挑戦(問題)行動の改善など、課題を分析しステップを細分化する事によって、子どもの理解と個性に合わせながら一歩一歩積み上げていきます。新しいことを理解または出来るようになったときに、正の強化子(ほめる、おやつをあげる など)を使い、その行動を行うことが子どもたちにとって、とても楽しいこと/嬉しいことになるようにしていきます。
これは、例えば私たちが一生懸命に仕事をしたときに、褒められたりボーナスを沢山もらうために、更に頑張って仕事をすることと原理は同じです。
ABAはその名の通り『応用』行動分析なので様々な場面で活用されています。
- 教育
- 臨床
- 発達障がい(自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥/多動性障がい、学習障がいなど)
- 精神障がい(鬱病、恐怖症、パニック障害、人格障がい、統合失調症など)
- 遺伝障がい(ダウン症候群、トリプルXなど)
- 脳障がい(痴呆症、アルツハイマー症、脳性麻痺など)
- 行動障がい(自傷行動、暴力的/破壊的行動など)
- 機能的行動アセスメント
- 老年学
- ビジネス行動管理(OBM)
- 行動安全
- 動物/ペットトレーニング
- 言語行動
- 行動薬理学
- 行動医学
- 実験行動分析
- 行動のコンピューターモデルや人工知能(AI)