行動の原理②−1「正の弱化」


今回は行動が減ったり弱まったりする原理

「弱化」

のお話をします!

 

弱化とは弱くするという意味ですが

英語ではpunishmentと言います

 

行動の方程式に当てはめて

1つの行動がどのように弱化されるのか見ていきましょう

 

A(きっかけ):寒かったので(痛みなし)

B(行  動):火のついているストーブを触ったら

C(結  果):火傷した(痛みあり)

 

ストーブやアイロンのような

熱いものを触ろうとしないのは

触ることによって火傷することで

行動が「弱化」されているからなのです!

 

この学習経験から人間や動物は

不快なことが起こるような行動が減る(弱まる)のです!

 

このC(結果)のところに出てくるものやことを

「嫌子・弱化子」(デメリット)と言います

英語ではaversive stimulusと言います

 

行動をした結果この「デメリット」があると

その行動は「弱化」され、行動が減ったり弱まったりします!

 

弱化にも強化同様に2つのパターンがありますが

今回のパターンは嫌子出現による弱化(正の弱化)

英語ではpositive punishmentと言います

 

行動の後に嫌子なものが出てくると

その行動は弱化されるのです!

 

これもまた強化同様にすごく単純なメカニズムですが

このメカニズムこそ人間と動物に対して

最も負担が大きい原理なのです☆

 

A:きっかけ

B:やってほしくない行動

C:その行動ができたら嫌子を提供する

とやってほしくない行動が弱化(減る、弱まる)されるのです!

 

 

次回は「罰と弱化の違い」についてお話しします

 

それでは今日のキーワードです

・行動の原理

・弱化

・弱化子

・嫌子

・デメリット

・嫌子出現による弱化