一般的説明 vs 機能的(ABA)説明


人間の行動を説明するときに

ABAを知らない、またほとんどの方はこのような

[一般的な説明]をされるのではないでしょうか?

 

「彼女はガサツだ!」

「彼はしつこい!」

「あの子はややこしい!」

「うちの子は落ち着きがない!」

「隣のこどもは多動だ!」

などなど

 

ふむふむ、まあよくこのような使い方や使われ方はするな

と思われた方は「ラベリング」をしていることになります。

 

ラベリング=ラベル(レッテル)を貼る=〇〇だと決めつける など

ある人物や物事に対して、特定の出来事を判断基準とし、

「この人は〇〇だ」など、評価を固定すること

 

ラベリングをしてしまうと説明が簡単なのですが

それで話が終わってしまうのです!

 

「あの子はADHDだから授業に集中できないのは仕方ない」

「この子は知的障がいがあるから勉強についていけない」

 

こうなると「何をする」(例えば:療育、支援、教育など)ことを

諦めたり、しなくなったりする方もいらっしゃるのではないでしょうか

 

応用行動分析学(ABA)では行動を機能的に説明します!

 

ABAで言う[機能的な説明]とは

「あの子は弱虫だから」

「先週〇くんに幼稚園で叩かれたから、◯くんの近くでない位置で遊ぶようになった」

 

こう説明されると「なるほど!」となりますよね

「弱虫」=「ダメな人」なのでしょうか?

そう言うわけではありませんね!

 

「あの子はADHDだから落ち着きがない」

「算数の授業中に駄洒落を言ったら、みんなにウケたので駄洒落を言うことが増えた」

 

「多動」=”ADHD”なのでしょうか?

 

これも下手をすればラベリングになってしまいますよね

 

ある一定の認知のもと

「多動な子はADHDだ!」と判断する人は多いかもしれません

がしかしこの判断は果たして正しいのでしょうか?

 

こんなことを言ったら

だらしない人=仕事ができない

仕事ができない=ダメな人間だ

ダメな人間だから=学習能力がない=終了!

などなど

 

個人攻撃の循環論が続き

最終的には「無理!」「終了!」

なんて言葉で帰結してしまい

何かしても無駄なんて発想に

繋がってしまう危険性があります!!

 

人間も動物も生まれた瞬間から

持っている行動(未学習でも)があったり

習性があったりはするのですが

それ以外のほとんどの行動は

後天的に学習した結果として

起こったり起こらなかったりするのです

 

そこには行動の方程式が存在しています!

 

次回は「行動の方程式」についてお話しします

 

それでは今日のキーワードです

・一般的な説明

・機能的な説明

・ラベリング

・後天的に学習